僕は「ドラム筋」なるものが必ずあると信じて疑いません。それはもちろん ドラムセットで練習することによって徐々について行くものですが、「筋トレ」 によって強化できるドラム筋もかなりあります。そこでここでは家でも手軽に 出来る「ドラム筋トレ」を紹介します。
筋トレは効果が出るまで3ヶ月以上かかると言われていて、継続するのに根気が 要ります。しかしこういった地味な作業の継続が、ライブで緊張してしまったときの 心の支えになってくれたりしています。僕は日々の生活に筋トレを溶け込ませる ことによって三日坊主にならないようにしています。


手首の強化

強力なショットを生み出すためには手首の強化が最も効果的と言えるでしょう。

 高速プレイを要求される曲の8ビートや2ビートに耐えるため・・・。

 スナッピーで迫力のある音を作り出すため・・・。

また、すごい腕力で上空からスティックを叩きつけたとしても、その衝撃を 受け止め、打面に伝えるためには強力な手首が必要です。



湯船の中で手首をブンブン振る。



お風呂に入っているときにできる筋トレです。これはバスケや野球の人も手首を 鍛えるためにやってるみたいです。

効果を実感できるまでにはそれなりの時間がかかりますが、お湯の抵抗で 無理なくやわらかな手首をつくることができます。



鉄アレイ(ダンベル)で手首を鍛える。



右手を鍛える場合は、右手に鉄アレイを持ち、左手で右手首を握って右腕が 動かないように固定し、右手首の動きだけで鉄アレイを上下させます。
左手首も同様にして鍛えます。

これはかなり強力な鍛錬方法で、短期間で効果が実感できるはずです。が、 非常に手首を痛めやすいのでそれなりの注意と覚悟が必要です。

重い鉄アレイで少ない回数の上下運動をやった方が短期間で効果が出ますが、 その分手首を痛める危険度が高いため、あまりお薦めできません。

私は5kgのダンベルでこの筋トレを行い、結果1週間腱鞘炎でドラムが叩けない という残念な目に合いました・・・。


ちなみにさらに余談ですが、私の知り合いのドラマーで手首を鍛えるために、 手のひらをひっくり返して手の甲を地面に接地させて行う腕立て伏せで手首を 骨折した者もおります。
皆様もくれぐれもパワー欲しさに無茶をされませんように・・・。

握力の強化

単純に握力を鍛えるだけでも、スティックコントロールを強化することができる と言われています。

専用のトレーニング器具を使ってももちろんOKですが、なくても良い トレーニング方法があるので紹介させて頂きます。


 @腕をまっすぐ前に伸ばし、手の甲を上にし、手を握った状態から
  「手についた水滴を跳ね飛ばすようなイメージ」で手を開く。

この動作を100回位繰り返します。


 A腕をまっすぐ前に伸ばし、手のひらを上にし、手を開いた状態から
  「小指→薬指→中指→人差指→親指」と順に握りこんでいく。

この動作も100回位繰り返します。


これらは菅沼孝三先生のドラムセミナーで直々に教えて頂いたトレーニング法で、 雑誌などでもよく紹介されています。

ふくらはぎの強化

フットワークのコントロール性の向上のためにふくらはぎを鍛えます。

ここで紹介する方法は立ち上がった状態での踵上げ(カーフレイズ)で、 下のな図のような運動を行います。ヘタクソですいません・・・。 図の左側のような踵を下げている状態でも、休まないように微妙に踵を 浮かせるのがポイントです。また運動のスピードを速くしたりゆっくり させたりして、工夫もしてみます。

生活感あふれる話ですが、私は朝晩の歯磨きのときにこれを行っています。