私が考えるドラムの役割とは、
@バンド全体のテンポやリズムを司る指揮者の役割。
A楽曲に強弱や緩急をつけ、メンバーや聴く人のテンションを
上げ下げする役割。
B演奏として「動き」が最も大きなパートであるので、視覚的に
楽曲のノリや表情を伝える役割。
というのがあると思います(あくまで独断と偏見ですが)。
@についてはドラムを始めたときから直面する問題で、バンド全体としては
最も重要なことだと思います。
ドラムを始めたてのときはリズムパターンを覚えたり、それを再現することに
一生懸命になるあまり、バンド全体のことはあまり考えられないものかも
しれません。しかしそのバンドを外から見たときに、ドラムがバンド全体の
テンポやリズムのことを考えることに重点をおいた方が(例え妥協して簡単で
単純なリズムパターンにしてでも)良い演奏に聴こえるものです。
そして本来やるべきリズムパターンは1人で練習するときに何回も特訓して体に
覚えさせ、使い物になった段階でバンド練で再現するのが良いと思います。
Aについては、しばらくドラム(音楽)に携わっていないとよくわからないもの
かもしれません。
しかし1つ意識しておきたいのが、タイコやシンバル一つとっても、それぞれに
「良い音の出し方」があるということです。
ゲームセンターに「ドラムマニア」というゲームがあり、あれは必要な場所に
必要なタイミングでただスティックを当てれば得点になりますが、生のドラム
では、ただ当てただけではあまり意味がありません。メンバーや聴く人の心を
揺さぶるためには、どうしても「良い音」を出そうとする意識が必要です。
そのためには、手で言えばスティックの振り方、打面への角度、叩く強さ、キレ、
タイミング、叩いた後のリバウンドの扱い、など様々な要素があります。
Bについてはあまり意識していない方も多いようですが、見る人に感動を与える
上でとても重要な要素であると思います。