ドラムを始めたての頃は、両手両足の中でも特に軽んじられてしまうのが
左足です(ジャズ系は除く)。
たしかにロック系の楽曲では、せいぜい使ってものハイハットの簡単な
オープン・クローズくらいが多いので自然と練習の優先順位が下がって
しまうものなのかもしれません。
しかし、ただ遊ばせておくのはあまりにももったいないと言えるほどの
ポテンシャルを左足は秘めています。
キレのあるハイハット使いは聴いていてハッとなりますし、爪先と踵を
使い分けた奏法やツーバス奏法は非常に実戦的です。また左足でリズムを
とることにより、全体のバランスを大きく向上させることもできます。
8ビートに合わせて左足を踏む@
右手でライドシンバルを叩きながら、それと同じタイミングでハイハットを
踏みます。
最初は右足のバスドラにつられてしまいそうになりますが、ぐっと我慢して
ゆっくり慣らしていきます。
8ビートに合わせて左足を踏むA
↑の@ができるようになり、慣れてきたら左足の踏む回数を半分にしてみます。
回数を半分にするとその分制御が難しくなり、よりコントロール性が向上します。
8ビートに合わせて左足を踏むB
↑のAよりもさらに難しくなりますが、今度はハイハットを「裏」で踏んで
みます。
これができれば、必ずや左足が体全体のバランスを整えるための
「縁の下の力持ち」になってくれることでしょう。
スプラッシュ奏法
ハイハットを踏むプレート部分を主に踵で弾くようにキックしてやると、
上下のシンバルがスプラッシュ音を鳴らしてくれます。
ロック系だと滅多にお目にかかることはないと思いますので、身に付ければ
「おっ」ってなります。
ヒール&トゥ奏法(トゥ&ヒール奏法)
踵でハイハットを操作し、同じ足の爪先でツーバス(ツインペダル)の
フットペダルを操作する奏法です。または爪先でのフットペダルを操作し、
同じ足の踵でハイハットを操作します。
非常に難解なテクニックですが、ライブでやっても気付かれないことが多い
ので切ないです・・・。