ミュートについて

例えばスネアを考えます。
これをそのまま一発叩くと、一発音が出ます(当たり前ですね)。

しかしその音は、実は様々な種類の音が合わさって一つの音として 私たちの耳に入ってきています。

そして、その一発の音に含まれている様々な種類の音の中には、 演奏に対して「不必要な音・邪魔な音」も入っている場合が多いのです。

そこで、その「不必要な音・邪魔な音」をカットするのが「ミュート」の役割です。
もちろんスネアだけでなく、あらゆるタイコやシンバルに対して行ったりします。

ミュートの方法には実に様々な種類がありますが、代表的な例をいくつか紹介します。


〜スネア、タムタム、フロア〜

打面(フロントヘッド)や裏面(ボトムヘッド)に対して行います。

・ガムテープを直接張る。
・ティッシュを折って、それをガムテープで張る。
・市販のリングミュートを置く。



〜バスドラ〜

打面に関してはスネア等とほとんど同様です。
あとはフットペダルのビーターが当たる部分に専用のシールやガムテープを張ったりもします。

以下はバスドラのシェルの内部に関して。

・毛布を入れる。
・毛布の上に重りを置く(ダンベル、レンガ、水入りペットボトル等)。
・厚手のスポンジを入れる。

などです。
バスドラ内部は、なにもない場合かなり音の反響がありますので、 中にものを入れる場合、その吸音性が重要になります。

また、バスドラ内部に毛布等を入れる際、毛布が打面にくっついているか、 くっついていないかも重要です。


〜各シンバル〜

これもスネアなどと同様、ガムテープやティッシュを使ったりします。

また、ミュートとは違いますが、ライドシンバルをマウントするネジ部から 鎖をたらし、ジャラジャラとした効果を出す手法もあります。