チューニングについて

タイコのカワ(ヘッド)の張り具合を調節するのがチューニングです。

チューニングは、タイコのネジ(テンションボルト)をチューニングキー (四角の穴が開いたネジ回し)で回して行います。

タイコの表のカワ(フロントヘッド)と裏のカワ(ボトムヘッド)の両方に対して 行います。


ドラムなどの打楽器のチューニングは、他の音階のある楽器のチューニングに 比べてわかりにくく、「正解」のようなものがないと言えます。
演奏者(チューニングする人)の好みやセンスによって、かなりの違いが現れる でしょう。

ここではいくつかの例を紹介させて頂きます。


まずはスネアのフロントヘッドを張り替える場合


★まずスネアを平らな場所に置き、古いヘッドを取り外します。

★スネアのテンションボルトを、チューニングキーを使ってすべてはずします。

★ヘッドを押さえているフープ(リム)を取り外し、古いヘッドも取り外します。
このとき、スネアの胴(シェル)やリムに残った木屑やホコリを掃除します。

★新しいヘッドをシェルの上に乗せ、その上にリムを乗せます。

★テンションボルトを取り付けていき、指の力で締められるところまで締めます。

ここからメインのチューニングに入ります。

★一ヶ所のテンションボルトを締める場合、その締まり具合は、他の テンションボルトの締まり具合に影響してしまうため、できるだけ すべてのテンションボルトの締まり具合が均一になるように、締める 順番が、隣り→隣り→隣り・・・と言うふうに締めていくのではなく、 できるだけ対角線になるように注意します。
また、一つのテンションボルトにつき、一回でたくさん締めようとせず、 90°〜180°くらいで少しずつ締めていく方が無難です。

新品のヘッドの場合、締めるときに「バキバキ」という音がなりますが、 問題はありません。

★締め具合は、実際にスネアを叩いてみて好みの音かを確認します。

これでとりあえずは完了です。

★上級者になれば、テンションボルトのすぐ近くの打面を叩いて、音の 違いを聴き分けてチューニングしたりします。


★ボトムヘッドに関してもほぼ同じですが、フロントヘッドよりも強めに 張る人が多いようです。


★各タム類についてもほぼ同様です。


★バスドラについても人によってかなりチューニングの仕方が異なる ようですが、ロック系の場合は、ほとんどテンションボルトを締めないで、 ゆるゆるにする人が多いようです(力を入れないで締められるところから 90°程度)。