右手は普段の練習から最も多く使用する部分ですので無意識に鍛えられ、 特別な練習の必要性に迫られるケースも少ないかと思いますが、とても 強弱を表現しやすい部分でもありますので「上手」「下手」が見破られ やすいかと思います。 「右手」の練習法は、ハイハットやライドシンバルを叩くことに焦点を 置きます。


手首のダウン・アップ

スティックを持った手を振り上げた点から、振り下ろして打面を叩いた 直後、そのままその衝撃の反動を利用してスティックを振り上げるのを 「フルストローク」。

スティックを持った手を振り上げた点から、振り下ろして打面を叩いた 直後、すぐに打面の2〜3cm上の場所で止めるのを「ダウンストローク」。

打面の2〜3cm上の場所からすぐに打面を叩き、そのままその衝撃の反動を 利用してスティックを振り上げるのを「アップストローク」といいます。

そして「ダウンストローク」と「アップストローク」2種類のストロークを 交互に繰り返すのが「手首のダウン・アップ」です。

すごく速い曲を根性のフルストロークのみで叩きあげるのも漢ですが、 この手首のダウン・アップを使いこなせるようになれば、より速い曲も 叩けるようになるでしょう。また、曲の強弱や緩急もつけやすくなるので 必ず身につけたいものです。
初めて試みる方は「ダウンストローク」と「アップストローク」を それぞれ別々に時間をかけて体に染み込ませていくのが良いと思います。
ダウンストロークのときには音が大きく出るように、アップストローク のときにはあまり音を出さないようにして、アクセントに気を配るのが ポイントです。バンド練習で自然に出るようになればこっちのものです。

手首のアップ・ダウン

「手首のダウン・アップ」ができるようになったら、ダウンとアップの 手順を入れ替えて練習してみましょう。アップストロークが頭にくることに よって、ダウンストロークのアクセントが裏に入ることになり、よりリズムに 表情を持たせやすくなるはずです。
ただしこれ、かなり難しいです。

ハイハットの裏打ち

「裏」を強調することでかなりノリノリなリズムが生まれるため、スカや ユーロビート、Jポップ等、幅広く使われているのを耳にします。
手順としては(単純なもので)8ビートの表の部分を叩かないようにし、
という手順で叩いてみます(休符は記述しておりません)。
「裏」の感覚に慣れていないとかなり困惑するかと思いますが、ゆっくり 手順通り再現してみてください。
最初はハイハットを閉じたままやるのが良いかと思います。